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ブナガヤ探訪記
(文:写真 津田泰志 写真:横瀬卓也)
2000年11月、寿[kotobuki]バンドが沖縄にきた時です。 ライブの打ち上げで、渡辺亮さんは、「その話」を皆にどう打ち明けようか悩んでいました。 妖怪大好き・水木しげるの大フアンである渡辺亮さんには、ひとつの野望があったのです。それは…
「ブナガヤーを訪ねたい!」
left to right
渡辺亮(Perc.)
女性前:山里満寿代@やちむん、ナビィ(Vo.)
女性後ろ:なっちゅん、アケミ
横瀬卓哉(Drums)、津田氏ノ妻)
「ブナガヤー」って何? というわけで、その趣旨に賛同した人や、よくわからないけどオモシロソウだからついて行く人、 二日酔いの管理人などで、急遽『ブナガヤー探訪ツアー』が結成されたのでした。
亮さんが事前に入手した情報によると、ブナガヤーは沖縄諸島に伝わる想像上の妖怪、「キジムナー」の喜如嘉(きじょか)方面での呼び名らしいです。 沖縄本島北部の喜如嘉といえば芭蕉布のふるさと。
というわけで北部に向かい、まずは名護のA&Wで腹ごしらえっす。
(写真:横瀬卓哉)
亮さんのロマンを理解しているのか、観光モードになりA&Wではしゃぐ女子チーム。
ナビィの
「この辺でキジムナーの像を見た気がする」
という曖昧な記憶を頼りに喜如嘉の公民館の前に来てみましたが、そこから先の手がかりは無し。途方に暮れ猫と遊ぶ面々。
喜如嘉に来てみた
おっ
、ちょっとあれ、後ろの柱に
「ブナガヤー 郷土賛歌 展」
の看板が、あーるじゃありませんか。
(注:展示会は2000/11に開催・終了)
公民館の展示室では、山城善光氏(故人)が著したブナガヤーの資料などが展示されていました。
「郷土賛歌」のとおり、喜如嘉の歴史もわかるようになっていて、地元の方言による語りがテープで流れています。 亮さんは、喜如嘉の史料本を入手。ブナガヤーの情報も記載されているようです。
「ブナガヤー展が偶然開かれているなんて、ブラボー!」喜びを感じたナビィはスカーフをかぶり、ブナガヤーになりきるのでした。
「きじむなー」との相違点として、ブナガヤーは小さい火の玉を使うことができて、それを明かりとして、川辺で蟹を探したり、 人間にちょっとだけイタズラをするらしい。
昔は「ブナガヤーの観察小屋」もあったらしい。渡辺さん、良かったねー。
外に出てみると大きな「がじゅまる」の木が。僕らの探訪を歓迎しているのか、疎んじているのか…
展示会も見て、希望の光を感じる一行。 コワイモノシラズ(推定)の横瀬卓哉を先頭に、芭蕉の間をとにかく進んでみる。 亮さんはすでに幸せそう。
と、猫が守る歴史資料館を発見。
ここ? ここ? 発見?!
恐るおそる入ってみると、中は真っ暗。普段は電気を節約しているらしい。館長さんに電灯を点けて頂くと、そこには無数の資料が。
そして、ブナガヤーの資料、しりょう、シリョウ…
ついに出会ったブナガヤー達。それにしても、文献,絵,焼物と、すごい数です。
ブナガヤーも個性が豊かです。それにしても、これだけのものを創るとはすごい!
(写真:横瀬卓哉)
感動に打ち震え、悶絶寸前の亮さんになんとか座ってもらい、記念撮影。
どのブナガヤーもウルトラマンのようにつり目だが、亮さんもブナガヤーの霊が移ったのかつり目になってました。
(写真:横瀬卓哉)
「おそらく、今日のツアーで、ブナガヤーに関して現在入手できる殆どの資料を集めた気がします。」渡辺亮さんは感慨深く語った。
この後那覇に戻り、さらに「ブナガヤー」ゆかりの不思議な居酒屋で「ブナガヤー探訪ツアー」は大団円を迎えるのである。
(終わり)
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