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江戸時代に、稲生武太夫なる人物がいました。こどもの頃の名前が平太郎、彼が16歳の時に体験した、妖怪にまつわる不思議な話をまとめた物語「稲生物怪録」が広島県三次市にあります。江戸時代中期の寛延2年(1749年)5月夕刻、稲生平太郎は権八という相撲取りと比熊山に行き、肝試しを行います。そのことによって7月1日からの30日間、二人に降りかかる世にも不思議な怪異現象が記載されています。そして、それらの試練をを乗り越えた30日目に、妖怪の親分格の山本五郎左衛門より健闘を称えられ、魔物たちは大名行列のごとく立ち去った、という物語です。 |
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京都市中京区の壬生寺に「壬生狂言」というものがあります。鎌倉時代の正安2年(1300年)円覚上人によって身振り手振りでの仏の教えを組み込まれた無言劇がその始まりとされ、以後700年以上受け継がれているものです。内容もコミカルなものから風刺の効いたものまで、30演目あります。「土蜘蛛」「鵺」なども含まれ、人気の演目となっています。 |
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信太森葛葉稲荷神社(しのだのもりくずのはいなりじんじゃ)大阪府和泉市
歌舞伎などで知られる「葛の葉物語」の舞台となった場所として知られ、安倍清明の母の白狐が住んでいたとも伝えられています。
葛の葉は童子丸(後の清明)が5歳の時、正体が安倍保名に助けられた白狐であることが知られてしまい、全ては稲荷大明神の仰せであったことを告白し、この一首を残して信太の森へ帰って行きました。
恋しくは 尋ね来て見よ 和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉 |
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妖怪探訪 スイス ヴァリス州 レッチェンタール 2018.8.21
ここには、「チェゲッテ」という、日本の秋田の「なまはげ」によく似た風習があります。秋田の「なまはげ」とは少し時期に違いがありますが、「チェゲッテ」は、同じく雪の降る謝肉祭の時期に行われます。こども達を怖がらせようとするところは共通していますが、最近の「チェゲッテ」のマスクに関しては少しホラー色が強いと感じていました。しかし現地に行って思った事は、元来のお祭りはもっと素朴なものだったのではなかったかという憶測です。なぜなら、資料館にあった昔の写真に写っている「チェゲッテ」は、マスクの表情も実にすっとぼけていて愛らしいのです。もともと悪魔を払うために悪魔より怖い存在でないといけない「チェゲッテ」だけに、確かに現代のこども達を驚かせるにも迫力が足りないのかもしれませんが、このようなマスクの方が、僕が思う「なまはげ」のイメージには近いものでした。 |
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